週報_第2155回（第15回）Vol.48 No.15 2025年 11月 21日（金）

会長の時間〈11月14日〉

｢初公開のアンガーマネジメント｣

皆様､こんにちは｡本日は､ゲスト卓話の内容が｢アンガーマネジメント｣とうことですの で､私自身が実践しているテクニックについてお話しさせていただきます｡

【アンガーマネジメントの｢6秒ルール｣】
私は以前､アンガーマネジメントに関する本を何冊か読んだことがあります｡皆様もご存 知かもしれませんが､アンガーマネジメントのスキルとして､｢(怒りを感じたら) 6秒間我 慢する｣というものがよく知られています｡
もちろん､世の中には様々なテクニックや､原理原則があることでしょう｡アンガーマネ ジメントも色々なスキルがあります｡
それらすべてをご紹介すると時間が長くなってしまいますので､本日は割愛させていただ きます｡

【アンガーマネジメントは日々の練習が必要】
その代わりと言ってはなんですが､今日は私が持っている(おそらく他の本には載ってい ないであろう) 独自のテクニックを一つご紹介したいと思います｡
それは､｢怒りという感情は､それを上回る(別の) ものがあれば消去できる｣という考え方 に基づいています｡
ただ､問題は､いかに怒っている最中に､その｢上回るもの｣を冷静に考えられるかどうか です｡こればかりは､日々の練習が必要となります｡
アンガーマネジメントはスキルなので､練習が必要です｡怒っている時ではなく､通常の ときに練習をする必要があります｡

【よくある深呼吸法の限界】
例えば､怒りを感じた時に｢深呼吸をする｣という方法がよく推奨されます｡しかし､私の 経験上､深呼吸をしても怒りは収まらないことが多いものです｡もし､そんな簡単なこと で収まるのであれば､その怒りはその程度のものだということです｡
私たちが日々直面するのは､もう少し大きな怒りであったりします｡

【より辛いことを考える】
そこでお勧めしたいのが､｢(怒りを感じたら) もっと辛いことを瞬時に考える｣という方法 です｡
人は一度に一つのことにしか集中できません｡
怒りに集中するのでなく､より大きなものに思考を集めるのです｡

【筋トレが怒りをなくしてくれる】
皆様もトレーニングの経験があるかもしれませんが､例えば｢スクワット｣や｢ベンチプレ ス｣で､重い重量に挑んでいる時の､あの極限の苦しさをイメージするのです｡
｢あの鉄の塊に､今感じている怒りをぶつける｣
このようにイメージすると､不思議なことに怒りの感情が消えていきます｡
これは､怒りの感情を上回る｢辛さ｣や､トレーニングの｢集中力｣､あるいはその｢結果の 達成感｣が､怒りのエネルギーを吸収してくれるからだと考えています｡

【まずは筋トレをはじめよう！】
このテクニックを実践するためには､その｢前提｣があります｡
まず､筋力トレーニングから始めなければなりません｡
話はそこからです｡
｢腕立て伏せ｣でも構いません｡腕立て伏せを100回くらい全力でやってみてください｡
疲れても声を出してやり続けてください｡
その時の｢辛さ｣をいつでも思い出せるようになれば､日常で遭遇する大抵の怒りは､その 辛さに吸収されて収まっていくことでしょう｡
このスキルが世の中に広まり､怒りの少ない､平穏な社会となるよう､私もビジネスや筋 トレに励んでいこうと思っています｡